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フィッシング・ウィズ・ジョン / FISHING WITH JOHN
★★★★☆
なんとしょうもない映像の垂れ流し。しかし、、、自然体でジョークとともに生きる、なんてたのしい脱力男達。
延々と何も釣れない釣りに苦笑しつつ、芝居がかった挙動に大笑いしつつ、観ている自分はいつの間にか彼等の釣り紀行に羨望の気分を抱いてしまいます。良い人生を生きていますね!
ラウンジリザースならではのBGMと、わざとB級ホラー風の編集。実は企画制作が日本のテレコムスタッフ(世界の車窓から)。
ジョン・ルーリーと一緒に釣りに出かけるのは、ジムジャームッシュ、トム・ウェイツ、マット・ディロン、ウィレム・デフォー、デニス・ホッパー。同系統、ジムジャームッシュの『コーヒー&シガレッツ』もかなりいいです。
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悲しみが乾くまで
★★★★☆
監督はデンマーク人の女性、スサンネ・ビア。この女性監督さんは現時点での4作品ほどリリースしていると思いますが、全てが同じテーマ。同じテーマで何度も作品を作る。すると作品毎に手法や技術が向上し、作者にとってはより本来の意味での表現に。。。そして鑑賞する人にとってはより深い感動に変わっていく。絵画を描くアーティストや音楽家(作曲やプロデュースを自らする者を指す)と同じかもしれません。
 
テーマは、ずばり、男女の「愛における予期せぬ不幸」。それも生死という絶対的な不幸というか、運命というか、人間にコントロールできない最大の力を絡ませて描く愛。片方には必ず子供のいる家庭があり、今まで愛していた人とは逆の性格ともいえる人物に惹かれてしまう。ただの不倫ではすまされない特殊なシチュエィション。が、愛の行方の結末は暗示的にしか語られない。ある意味では現実的だが、特に実話に基づいた話ではないので登場人物達の思想や行動の善悪を提示するものではなく、象徴としての共感、もしくは擬似体験する事の感慨深さが主軸となるのだと思います。あと登場人物全員が正直で良い人である事も見逃せない。
 
その4作品とは、「しあわせな孤独」で荒削りにはじまり、「アフターウェディング」で過渡期(饒舌すぎ)。「ある愛の風景」では映画というよりもストーリーを追ったドラマとしてのパワーが強すぎ、というか、この時点でもまだ、技巧よりも表現したい事が溢れているように見えるのが凄い!
そして「Things what lost in the fire / 悲しみが乾くまで」。デンマーク国内制作の前3作とは異なり、はじめて英語によるハリウッド作品。以前より大きな視野になったからでしょうか、テーマは変わらず、しかし映像と音楽が圧倒的に前作までを凌ぐ素晴らしい作品です。そしてキャスティングが本当に良い。ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの主役二人が、もう、本当に凄いです。実力と才能ある 二人のとても重要な作品となるはず。そして、愛らしいちりちり頭の子供達や、優しいふとっちょの弟、不器用な隣人の弁護士、それぞれの性格設定までよく練られていると思う。クォリティ高い傑作です。早く次回作も作ってください。
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