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Conte de l'Incroyable Amour
★★★★★
アヌアル ブラヒム。チュニジア出身のウード奏者。チュニジアというとイマイチ具体的な風景が浮かび難いのですが、モロッコのすぐお隣。広大なサハラ砂漠、遺跡、絨毯やら香辛料を売るお店がひしめく迷路のようなメディナ。小さなガラスコップになみなみつがれたお砂糖いっぱいのミントティー、クスクス、タジン、そして「イングリッシュ・ペイシェント」のロケ地。.....異国情緒溢れるウードの音色ですが、ばりばりの民族音楽ではなく、西洋も東洋も知る者のエスニック音楽。ものすごい演奏技術なのだと思いますが、そういった表面的な事よりも、純粋に内省的な音楽の風景にどっぷり溺れてしまいます。ECMらしい音処理が素晴らしい。
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 ★★☆☆☆
香港を舞台にしたサイキック達の戦い。ポスターの出来でもわかるとおり、映画としてはかなり厳しいなーというクォリティです。ラストで観る人をまんまとだましてくれたり、脚本はなかなか良かったと思うので、監督の手腕が足りなかったのでしょう。語るべきはキャスティングです。主演ダコタ・ファニング。「アイアム・サム」から8年。子役俳優はだれでもとりあえず天才と言われたりしますが、彼女は別格の天才でしょう。というか、そろそろ子役の年齢ではないので「実力派」と呼ばれるべきなのかもしれません。ダコタ・ファニングの出演する映画はダコタ色になってしまうのが凄い。でも、やっぱり今回のようなアクションものよりも昨年の「The Secret life of bees」のような演技派な作品の方がいいですね。そして「ブラッド・ダイアモンド」での存在感が忘れられないジャイモン・フンスー。超能力映画に絶対出そうもないこの二人が出演しているのがなんだか面白かったのです。

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★★★☆☆
キャスリン・ビグロー監督。ヴェネチア映画際でも好評だったイラクでのアメリカ軍爆発物処理班のお話。いわゆるドンパチの戦闘ものとは異なり、淡々と爆弾処理をしていくのが仕事。異国の地で語られる命知らずの男達の極度の緊張。例えば地獄の黙示録でもそうでしたが、精神的に一線を越えて別の人間になってしまう事で英雄になるというパラドックス。音楽はディストーション・ギターと叫び系ヴォーカルなロックがイケイケ感を煽りますが、映画としてのクォリティがかなり高いので戦争映画ファンならずとも見応えがあります。
ジェレミーレナー扮する主人公は規定の任務期間を終えて家族の待つ故郷へ一時帰国。が、すぐに新たな任務の365日が始まる。家族の元での表情と、対爆スーツのヘルメット越しの表情、本当に充実感を感じているのは?
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エンデュアランス号漂流
★★★★☆
1914年(!)、南極大陸横断に挑戦した男たちの苦闘の17ヶ月間。自然との闘いはつまり自分との闘いであり、奇跡というよりも気合いなのだと思う。もしくは自分をコントロールし続ける事について、実話であるが故、同じ人間である自分自身の安住の日常を省みてしまう。
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Kim Kashkashian, Robert Levin / Brahms: Sonaten fur Viola und Klavier
★★★★★
キム・カシュカシャンはアルメニア系の女性ヴィオラ奏者。ヴィオラはヴァイオリンよりも一回り大きく、その分低音が豊かで人間の声により近いものを感じるのかもしれません。人生のご褒美、優雅な朝食にこのアルバムが必要です。本当に素晴らしいジャケット・アートワーク。
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
★★★★★
Gidon Kremer / Bach The Sonatas and Partitas for Violin Solo
2枚組の大作。これぞ魂の音楽。生半可な気分の時はもったいなくて聴けません。バッハ自筆を使用したジャケットも秀逸。
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Vassilis Tsabropoulos / The Promise
★★★★★
Vassilis Tsabropoulos / The Promise
もう何十枚持っているか定かではないECM。新たなお気に入りがこのクラシック畑のギリシャ人ピアニスト。2009年の新作は完全なソロ・ピアノアルバムで、ジャズでもクラシックでもない独自の表現。既出のアルバムではもう少しアップリフティングな表現もあったのですが、今回は全曲静謐で荘厳。おそらく宗教感が色濃く出ているのだと思いますが、無宗教の私が感じるのはとても静寂な平和感や深い精神性のようなもの。演奏技術はもちろん申し分がないのでしょう。しかし少ない音数に込められた芳醇さ、ホールや教会よりももっとプライベートな場所で聴いているような優しくクリアな音質、ディケイの長いピアノ音の処理など、とにかく心地よく寝る、じゃなかった、心地よく時間を過ごす一種の環境音楽なのです。
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ドビュッシー:管弦楽曲作品集I / マルティノン
★★★★★
 「水彩画のドビュシー」とよく言われます。そしてマルティノンの優美なフランスの感触。ストリングスと管楽器の交錯に心奪われ、キラキラ光る波の感じが素敵。現代では音楽を聞くのは何かをしながらのBGMとしてというのが一般的なのかもしれませんが、じっくりとスピーカーの前で聴きたい。そういう時間を作らなきゃ。
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★★★★☆
特撮なし。シンプルなアクションもの。そして星4つ。.....リュック・ベッソンの脚本は相変わらず苦笑な部分もありますが、リーアムニーソンがとてもいい。キングダム・オブ・ヘヴン、バットマン・ビギンズでの彼のイメージをそのまま主役に昇華できました。洋風の北野たけしとも言えるかな。スピード感溢れるピエール・モレル監督の手腕も相乗効果。娘に「俺の言う事に集中しろ。おまえはもうすぐ誘拐されるが、・・・」って携帯で話すシーンにドキドキしました。
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★ ★☆☆☆
よく「気軽に観るにはいいかも」と言われるような映画がありますが、これもきっとそうなのでしょう。クォリティは悪くない。でもお国柄というか、ファーストフード的な良さも悪さもあると思いました。あと、ジェニファーコネリー(顔変わった?)頑張ってます!
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