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★★★★☆
「I'm your another mother.....」。なんて魅力的で毒のあるファンタジーでしょう。なんて独創性のある世界観でしょう。「The Nightmare Before Christmas」の監督、ヘンリーセリックによるストップモーションアニメ(人形をひとこまずつ撮影して動きをつける)。
いつも「キャロライン/Caroline」に間違われてしまう、ちょっとアグレッシヴで夢見がち、しかも逞しい性格の「コラライン/Colarine」(声にダコタ・ファニング)の不思議な冒険。頭のカタチが変なので、最初ちょっととっつきにくかったのですが、映画を見始めると、もう、ぐんぐん引き込まれます。ハープやピチカートが印象的な音楽もクォリティ高い。製作はナイキの社長が創設した”Laika”という会社ですが、それはまぁ、あまり映画自体とは関係ないですね。洋服のサイズですか?XXXSです。究極の職人芸による創造と想像の傑作。
★★★☆☆
リアルでハードボイルドに描かれる実話を元にしたストーリー。
雪が似合うサウス・ボストンの街。地元のボスに仕える幼なじみの二人の男(イーサンホークとマーク・ラファロ)。
イーサン・ホーク(ビフォア・サンライズ/恋人までの距離の頃が嘘のような、こわもてになりました。)の役どころは、ストレートで価値基準がはっきりしており、つまり自分の行動の結果を受け入れる事が出来る潔さがある。それに対してマーク・ラファロの役どころは、一見タフな悪者に見えても、自分を律する事よりも周囲の影響を多大に受けてしまう弱き揺れる心の持ち主。
前者は、自分を犠牲にしても友を助けるが、同時にためらいなく悪をつら貫く。
後者は、家族を犠牲にして救いようがない程どん底まで堕ちながらも、友に救われ、息子の一言に救われ、最後に更正する道を選ぶ事が出来る。
もちろん道徳規準から考えればどちらが正しいかは歴然としています。しかし、どちらが納得のいく人生をいきているか、という事に関してはまた別な問題です。果たして自分はどちらか?そしてどちらのタイプでありたいのか?地味な映画ですが、寒風ふきすさぶボストンの風景とともに、ずしんと響いた一本です。音楽もクォリティ高く、大人の映画らしい仕上がりと言えましょう。
タイトルの意味がわからなかったのでちょっとしらべてみたら、元々ニーチェ(ドイツ語)の英訳のようで、実際は「what does'nt kill you will only makes you stronger / 困難を乗り越える事で貴方は強くなる」として、よくある言い回しのようです。最後のセンテンス「will only makes you stronger」がない理由は映画を観れば納得。
★★★☆☆
「オーシャンズ11,12,13」、「トラフィック」、「チェ」2部作と、いつの間にか超一流監督になったスティーヴン・ソダーバーグ監督のB級回帰ともいえる作品。が、少ない制作費ながら質感はA級。
話題の女優さんは特に違和感もなかったので(整形美人かつ本業のままの役という意味で)ソダーバーグ氏の狙いはうまくいっていると思います。それにしても、彼女がクールで自分自身をコントロールしているのに対して、彼女を買う男達、、、社会的地位があり、人の羨む家、車、そして家族をもっている男、つまり成功を手に入れた男達が、実は(だからこそ?)不完全で病んでいる事といったら。。。
ともあれ、会話のシーンが多い中、細かい演出にも目が離せない。レストランでのシーンや、ストリートミュージシャンの音楽の挿入のセンスもいい。
編集が細かく、音声と映像が異なる場面も多く、しかも時間軸があちこちに動くので、二回観てやっと納得できるシーンが多々あります。エンドロールの後にも映像あり。
★★☆☆☆
香港を舞台にしたサイキック達の戦い。ポスターの出来でもわかるとおり、映画としてはかなり厳しいなーというクォリティです。ラストで観る人をまんまとだましてくれたり、脚本はなかなか良かったと思うので、監督の手腕が足りなかったのでしょう。語るべきはキャスティングです。主演ダコタ・ファニング。「アイアム・サム」から8年。子役俳優はだれでもとりあえず天才と言われたりしますが、彼女は別格の天才でしょう。というか、そろそろ子役の年齢ではないので「実力派」と呼ばれるべきなのかもしれません。ダコタ・ファニングの出演する映画はダコタ色になってしまうのが凄い。でも、やっぱり今回のようなアクションものよりも昨年の「The Secret life of bees」のような演技派な作品の方がいいですね。そして「ブラッド・ダイアモンド」での存在感が忘れられないジャイモン・フンスー。超能力映画に絶対出そうもないこの二人が出演しているのがなんだか面白かったのです。
キャスリン・ビグロー監督。ヴェネチア映画際でも好評だったイラクでのアメリカ軍爆発物処理班のお話。いわゆるドンパチの戦闘ものとは異なり、淡々と爆弾処理をしていくのが仕事。異国の地で語られる命知らずの男達の極度の緊張。例えば地獄の黙示録でもそうでしたが、精神的に一線を越えて別の人間になってしまう事で英雄になるというパラドックス。音楽はディストーション・ギターと叫び系ヴォーカルなロックがイケイケ感を煽りますが、映画としてのクォリティがかなり高いので戦争映画ファンならずとも見応えがあります。
ジェレミーレナー扮する主人公は規定の任務期間を終えて家族の待つ故郷へ一時帰国。が、すぐに新たな任務の365日が始まる。家族の元での表情と、対爆スーツのヘルメット越しの表情、本当に充実感を感じているのは?
★★★★☆
「アンダーカヴァー」に続いてジェームズ・グレイ監督がホアキン・フェニックス(個人的には「ヴィレッジ」「グラディエーター」が代表作です。本当にこの映画で引退なのか?)を起用。観た人の分だけ意見があるような答えの出ない恋愛映画ですが、鑑賞後の後味がいいのは、登場人物みんなが純粋で、それ故に不器用になったりしてしまうからなのだと思います。そしてキャスティングが秀逸。グゥイネス・パルトローvsヴィネッサ・ショウ、もう少し簡単に言うと、金髪vs黒髪(ブルネットかな)。一世代前の名優イザベラロッセリーニも見逃せません。「ティファニーで朝食を」みたいなアパートの環境設定もなんだか親近感があって好印象。使い回しのカルティエのリングに、ふかーい象徴性があると思いました。
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