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9 / ナイン
★★★★★
ティムバートン・プロデュース作品。彼の見いだした新人監督さんの作品です。ストーリーはありがちな近未来もの。善と悪の戦い。悪の象徴として、ステレオ・タイプなナチズム風の極悪ロボット。善の対象として登場するのは、9人の個性ある「生きた人形達」。「1」から「9」まで、ちょっとずつ素材や縫製が異なっていて、主人公となる「9」ではジッパーで自分を開け閉め出来る。。。観ていない人には全く意味不明だと思いますが、とにかく個性あふれる、そしてティムバートン・ワールドの入魂作。クォリティの高い映画です。一部のキャラクター・デザインは明らかに松本大洋「鉄コンキンクリート」と映画「マトリックス」へのオマージュでしょう。
声優さんとしてはELIJAH WOOD / イライジャ・ウッドと、JENNIFER CONNELLY / ジェニファー・コネリーあたりがメジャーでしょうか。
最初の数分から最後まで引きつけられっぱなし。プロデュースにまわっても素晴らしい仕事をするティム・バートンに脱帽。
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The Other man / もう一人の男
★★★☆☆
この映画の骨子は2本。1つは世界的ベストセラー「朗読者」の原作者ベルンハルト・シュリンクの短編の映画化である事。そしてもう1つは「あるスキャンダルの覚え書き / Notes on a Scandal」のリチャード・エアー監督作品である事。
この映画の骨子は2本。1つは世界的ベストセラー「朗読者」の原作者ベルンハルト・シュリンクの短編の映画化である事。そしてもう1つは「あるスキャンダルの覚え書き / Notes on a Scandal」のリチャード・エアー監督作品である事。
「あるスキャンダル〜」と同様に約90分という短めの時間に、ストーリーをぎゅっと凝縮させており、このストーリーでこれだけの緊張感を持続させているのは監督の手腕。映像も美しい。
キャスティングも良く、ロンドンからミラノ、そしてコモ湖と、不倫相手を不眠不休(のように見える)で追うリーアムニーソンは、その性格、ファッションも含めて「Taken / 96時間」の役柄とダブリます。追う男、クールです。妻役はローラ・リニー(1964年生まれ。個性が出てきました!)。実はジュリエット・ビノシュが演じる筈だったようですが、ぴったりはまりました。大人の女性、美しいです。今回は三枚目役となったアントニオ・バンデラスも悪くない。
Macbook、ボランジェ、チェス、コモ湖のホテル、、、細かい演出も効いてます。
.....愛があるのは確かな事。でもそれは出口のない愛。苦悩の心を解き放つ為の自分自身との闘い。。。ストーリーの是非はともあれ、心のひだを誠実に描いた作品として余韻が残りました。
DISTRICT 9 / ディストリクト9
★★☆☆☆
ものすごく独創的です。そして明らかにエポックメイキングな作品です。
「エイリアンもの」といえば未知なるものとの遭遇や、人間の敵として戦いを描くのが通例でしたが、この映画はアフリカ、ヨハネスブルグで既に28年間も難民生活をしている沢山のエイリアン達(その隔離地区の名前が"DISTRICT 9")の状況から映画の物語が始まります。
基本、エイリアンvs人間ですが、善玉悪玉にきっちり分けていないところもなかなかで、南アフリカのアイロニカルなメッセージも含まれているところも見逃せません。というか見逃してはいけません。ドキュメンタリー風に状況説明を盛り込む手法も成功しています。が、しかし基本はB級映画ですから、細かい部分のツメが甘いし、不必要とも思えるスプラッター・シーンも多め。そして虫が苦手な場合は鑑賞不可。
Pride and Glory / プライド アンド グローリー
★★☆☆☆
デニス・ルイヘンの「THE GIVEN DAY/運命の日」をたっぷりと彷彿させるストーリーである事と、エドワート・ノートンとジョン・ヴォイトがとても父子には見えないミスキャストという事を差し引いても、なかなかの力作クライム・サスペンスに仕上がっています。
公僕の腐敗。人種問題と暴動。酒、麻薬。結局そんな風な相変わらず悩めるアメリカ。観る人によってはテーマに辟易かもしれません。Fのつく4文字単語連発だし。そういえば結構ノーブルな一家なのに食事のシーンがどうも下品だったなぁ。知性派エドワート・ノートンと職人マーク・アイシャムの音楽はGOODでした。
Public Enemies / パブリック・エネミーズ
★★★☆☆
「愛するのは、ベースボール、映画、仕立ての良い服、速い車、ウィスキー、そして君だ」
ヒート、コラテラル、マイアミヴァイスのマイケル・マン監督。今回は1930年代シカゴの銀行強盗のジョン・デリンジャー。
結末がどうなるかは十分わかっている。しかし己の信念に背く事などあり得ない故、真っ直ぐ悲劇の結末に向かって突っ走る人生。その結果として大胆不敵な行動をとることとなってしまう男。こういう映画に我々が浪漫を感じたりするのは、実際の人生で対局な生き方をしているからかもしれません。大胆不敵な行動自体が目的でないところが大物なのです。マイケル・マンはそんな映画を作りますよね。
デリンジャーが脱獄の真っ最中に律儀に信号待ちをしている時の赤信号の長さ。終局近い頃、デリンジャーが真っ昼間にそしらぬ顔で警察署に入っていくシーンなど見事です。しかし、見終わって退屈感も残りました。ジョニーデップのための映画と言っても過言ではないと思うのですが、何故かジョニーデップのキャスティングが違うような気がしたのです。過去に似た役柄の映画にいくつか出てるからイメージがぼやけたのかもしれません。あとクリスチャン・ベイルはシカゴなまりの英語を話してもやはりバットマンそのもです。
The last international playboy / ザ・ラスト・インターナショナル・プレイボーイ
★★★☆☆
ペントハウスでのパーティ、沢山のKRUGのボトル、リムジン、クルーザーなど、これでもかという舞台の中で、何故か全体の印象は良い意味で地味に仕上がっています。
タイトルから想像するような内容ではなく、全てを持っているNYのプレイボーイの隠された悩みと、それを救う賢い少女と、本当の友人達。というようなストーリー。
脚本は、うーん。。。。ですが、キャスティングがいいのです。Jason Behr/ジェイソン・ベア(大きな黒板に即席で描く模様を壁の装飾とするシーンがイイ)はこの映画で俳優としてワンランクアップでしょうか。そして11歳の隣人役、India Ennenga/インディア・エネンガ(ハロウィーンのキリンの着ぐるみがカワイイ)も素晴らしい。この二人のためだけにも観る価値があるかもしれません。選曲もグッド。
★★★★☆
最高のB級映画を作り続けるやんちゃな親父監督トニー・スコット。兄リドリースコットが職人的、政治的になっていっているのとは反対に、彼の作風はどんどんハードに、燻し銀のごとくロックでシンプルな男子向け映画になっています。思えば遙かいにしえの「トップガン」(86年)の大ヒットのあと10年位はなんとなく普通にヒット作が続きました、が、「ザ・ファン」(96年)あたりから作風に個性がでてきて「マイ・ボディガード」(2004年)、「ドミノ」(2006年)で確立。というか爆発。経験、才能だけでなく表現の欲求がまだまだ溢れる65歳。無条件に尊敬です。
見ていてくらくらする程に変速的でしかも猛烈にスピード感あるカメラワークと編集、そして暴力的でノイジィな映像と音楽は賛否両論ですが、それはつまり他の映画と比べてもあまり意味のない強烈な個性の証。
原題「Pelham(ペルハム)行き 123号」は地下鉄車両の名前。「サブウェイ・パニック」という地下鉄ジャック映画のリメイクですが、本作では正直いって脚本が破綻しているところもあり、映画としてはつっこみどころが多々あります。が、細かいところはあまり気にならない。
トニースコット+デンゼル・ワシントンのコンビはすでに4作目くらいで、信頼出来る相棒といったところでしょうか。今回それに加わる悪役のジョントラボルタ(航空機ファンならでは、ブライトリングの腕時計が何度も映し出されるのが印象的でした)もハマリ役。
善玉と悪玉の戦いというよりも、焦点は己の人生に熟練した二人のひげ面男の火花散る2時間。前置きはほとんどなし。映画開始5分で事件が始まってからラストまでかなりのシーンでデンゼル・ワシントンか、ジョントラボルタどちらかのアップというのが注目すべきところです。つまり、制作費も製作期間もあんまり関係ない、濃度の濃い直球表現なのですね。
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