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★★★★☆
最高のB級映画を作り続けるやんちゃな親父監督トニー・スコット。兄リドリースコットが職人的、政治的になっていっているのとは反対に、彼の作風はどんどんハードに、燻し銀のごとくロックでシンプルな男子向け映画になっています。思えば遙かいにしえの「トップガン」(86年)の大ヒットのあと10年位はなんとなく普通にヒット作が続きました、が、「ザ・ファン」(96年)あたりから作風に個性がでてきて「マイ・ボディガード」(2004年)、「ドミノ」(2006年)で確立。というか爆発。経験、才能だけでなく表現の欲求がまだまだ溢れる65歳。無条件に尊敬です。
見ていてくらくらする程に変速的でしかも猛烈にスピード感あるカメラワークと編集、そして暴力的でノイジィな映像と音楽は賛否両論ですが、それはつまり他の映画と比べてもあまり意味のない強烈な個性の証。
原題「Pelham(ペルハム)行き 123号」は地下鉄車両の名前。「サブウェイ・パニック」という地下鉄ジャック映画のリメイクですが、本作では正直いって脚本が破綻しているところもあり、映画としてはつっこみどころが多々あります。が、細かいところはあまり気にならない。
トニースコット+デンゼル・ワシントンのコンビはすでに4作目くらいで、信頼出来る相棒といったところでしょうか。今回それに加わる悪役のジョントラボルタ(航空機ファンならでは、ブライトリングの腕時計が何度も映し出されるのが印象的でした)もハマリ役。
善玉と悪玉の戦いというよりも、焦点は己の人生に熟練した二人のひげ面男の火花散る2時間。前置きはほとんどなし。映画開始5分で事件が始まってからラストまでかなりのシーンでデンゼル・ワシントンか、ジョントラボルタどちらかのアップというのが注目すべきところです。つまり、制作費も製作期間もあんまり関係ない、濃度の濃い直球表現なのですね。
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