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Bach: Alles mit Gott
★★★★★
最近新たに発見されたバッハの直筆楽譜から、美しいアリア達。この季節、窓から風を入れて、このアルバムをちょっと小さめの音量で再生するれば、たゆたう音に誘われて気持ち良く昼寝が出来ます。というか正直にいうと、昼寝専用BGMに決定です(宗教的な内容を全く無視)。
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1Q84 BOOK 1
, 1Q84 BOOK 2
★★★★☆
善と悪を超越した概念の世界。現実と夢のどちらでもない曖昧な世界。過去、現在、未来のどれでもない別の時間軸の世界。リトルピープルはそこに出没する。一人の人間の内省的なものの象徴であり、同時に人間社会全体の均衡に関する何らかの象徴なのでしょう。
文学として、賛否両論となっているようですが、私はボーダレスな表現作品として(映画、絵画、音楽などと同様に)とらえたいところです。
それにしても文章自体の技巧というかクォリティが素晴らしいです。
★★★★☆
善と悪を超越した概念の世界。現実と夢のどちらでもない曖昧な世界。過去、現在、未来のどれでもない別の時間軸の世界。リトルピープルはそこに出没する。一人の人間の内省的なものの象徴であり、同時に人間社会全体の均衡に関する何らかの象徴なのでしょう。
本書の重要テーマのひとつ善と悪の「均衡そのものが善」という論理を自分自身にもあてはめるとかなりドキドキします。が、しかし、物語の中でそれが正しいのか、受け入れるべき事なのかオチはまだついていないと思います。
はたして「BOOK3」以降もあるのでしょうか。だってBOOK1が4月〜6月、BOOK2が7月〜9月。まだ、寒くて厳しい10月〜12月と、春に向かう1月〜3月が残っています。
文学として、賛否両論となっているようですが、私はボーダレスな表現作品として(映画、絵画、音楽などと同様に)とらえたいところです。
一芸に秀でた者はおしなべて個性が突出しており、ジャンルを超えたところにこそ魅力があります。
村上春樹の作品はモダンアートのようにユニークであり、絶対にクォリティを落とさない映画を作り続ける映画監督のように確固とした技術があり、長年にわたって何十枚とアルバムをリリースしながらも第一線に居続けるるミュージシャンのように、製作された年代を顕著に反映しながらもその作品は年月が経ても色あせない。
それにしても文章自体の技巧というかクォリティが素晴らしいです。
村上春樹自身がふかえりであり、同時に天吾なのですね。
Coco Avant Chanel / ココ・アヴァン・シャネル
★★★★☆
シャネルの前のココ。映画はまだ観てません。音楽を担当しているのはアレクサンドロ・デスプラ(真珠の首飾りの少女、ベンジャミン・バトンなど)。今までは器用なサントラ職人風な印象でした。が、今回は水を得た魚のよう。ブランドイメージにぴったりな、上質なシルク、上質なリネンのような音楽たち。美しいストリングスを中心とした2分ほどの小作品がキラキラと全18曲。最後にオドレイ・トトゥの唄が聴けるのもとても楽しい。映画を観る前にクォリティの高いサントラを聴いてあれこれ想像を広げるのも楽しい事です。
You tubeの動画は同じオドレイ・トトゥのCHANEL N°5コマーシャル・フィルム。
シャネルの前のココ。映画はまだ観てません。音楽を担当しているのはアレクサンドロ・デスプラ(真珠の首飾りの少女、ベンジャミン・バトンなど)。今までは器用なサントラ職人風な印象でした。が、今回は水を得た魚のよう。ブランドイメージにぴったりな、上質なシルク、上質なリネンのような音楽たち。美しいストリングスを中心とした2分ほどの小作品がキラキラと全18曲。最後にオドレイ・トトゥの唄が聴けるのもとても楽しい。映画を観る前にクォリティの高いサントラを聴いてあれこれ想像を広げるのも楽しい事です。
You tubeの動画は同じオドレイ・トトゥのCHANEL N°5コマーシャル・フィルム。
★★★★☆
「I'm your another mother.....」。なんて魅力的で毒のあるファンタジーでしょう。なんて独創性のある世界観でしょう。「The Nightmare Before Christmas」の監督、ヘンリーセリックによるストップモーションアニメ(人形をひとこまずつ撮影して動きをつける)。
いつも「キャロライン/Caroline」に間違われてしまう、ちょっとアグレッシヴで夢見がち、しかも逞しい性格の「コラライン/Colarine」(声にダコタ・ファニング)の不思議な冒険。頭のカタチが変なので、最初ちょっととっつきにくかったのですが、映画を見始めると、もう、ぐんぐん引き込まれます。ハープやピチカートが印象的な音楽もクォリティ高い。製作はナイキの社長が創設した”Laika”という会社ですが、それはまぁ、あまり映画自体とは関係ないですね。洋服のサイズですか?XXXSです。究極の職人芸による創造と想像の傑作。
★★★☆☆
リアルでハードボイルドに描かれる実話を元にしたストーリー。
雪が似合うサウス・ボストンの街。地元のボスに仕える幼なじみの二人の男(イーサンホークとマーク・ラファロ)。
イーサン・ホーク(ビフォア・サンライズ/恋人までの距離の頃が嘘のような、こわもてになりました。)の役どころは、ストレートで価値基準がはっきりしており、つまり自分の行動の結果を受け入れる事が出来る潔さがある。それに対してマーク・ラファロの役どころは、一見タフな悪者に見えても、自分を律する事よりも周囲の影響を多大に受けてしまう弱き揺れる心の持ち主。
前者は、自分を犠牲にしても友を助けるが、同時にためらいなく悪をつら貫く。
後者は、家族を犠牲にして救いようがない程どん底まで堕ちながらも、友に救われ、息子の一言に救われ、最後に更正する道を選ぶ事が出来る。
もちろん道徳規準から考えればどちらが正しいかは歴然としています。しかし、どちらが納得のいく人生をいきているか、という事に関してはまた別な問題です。果たして自分はどちらか?そしてどちらのタイプでありたいのか?地味な映画ですが、寒風ふきすさぶボストンの風景とともに、ずしんと響いた一本です。音楽もクォリティ高く、大人の映画らしい仕上がりと言えましょう。
タイトルの意味がわからなかったのでちょっとしらべてみたら、元々ニーチェ(ドイツ語)の英訳のようで、実際は「what does'nt kill you will only makes you stronger / 困難を乗り越える事で貴方は強くなる」として、よくある言い回しのようです。最後のセンテンス「will only makes you stronger」がない理由は映画を観れば納得。
バッハ:フーガの技法
★★★★★
BACH / The Art of Fuge / Pierre-Laurent Aimard
晩年のバッハが、聴き手に媚びない純粋芸術、自分自身の思考の最も純粋な本質に傾いていった時期の、未完に終わった最後にして最重要な作品。
フーガとは、あるメロディーに対して、時間差で追加のメロディーを重ねる、というか、複数のメロディーが絡み合う音楽形式のこと。くまさんの唄でおなじみの「輪唱」にも似ていますが、幾重にも重なった音を俯瞰したときの風景に加え、数学と哲学をも駆使して作曲しているという意味で、技巧的で、職人技的で、構造主義的な音楽です。
集中して、流れる重層的な音の内部に入っていくと、計算し尽くされ、かつ美しく複雑な建築の設計図のようで、一般的な音楽の感動ではなく、バッハの思考を勝手に追体験するような奇妙な感覚になります。実は演奏をまったく意図せず、純粋に理論的なものとして作曲された可能性もあるらしいのですが、天才の一生の最期として挑んだ重みを、こうして現代に気軽に聴く事が出来るという事自体に感慨を感じます。
グレン・グールドのオルガンによる演奏がベストとの意見も多いようですが、個人的にはピエールさんのヨーロッパ的解釈のピアノが好きです。
孤独(新訳) / アンソニー・ストー
★★★☆☆
Solitude(The School of Genius) / Anthony Storr
前半は退屈でしたが、後半は読むスピードが増しました。
本書での孤独とは、他者に頼らない、惑わされない独立性、独自性。それらが自らに確立出来ていれば、沢山の気の合う仲間に囲まれて暮らそうと、独りであろうと幸福であるはず。もちろん逆もまたしかり。真の自分との対話には孤独は必要であるし、創造性、芸術性という観念においては、孤独こそ栄養なのだという。それをニュートン、ユング、カント、ヴィトゲンシュタイン、バッハ、ベートーベン達の実例で展開する論理。
日常生活において、自分自身の孤独のバランスを考え直すのもいいかもしれません。
ただし、本書記載のとおり「独りでいたい欲求と、独りでいることができる能力とは異なり」ます。前者が人付き合いを円滑にすべく本心を隠すという、いわゆる外面(そとずら)の良さから解放され、本来の自分の姿に戻れる(というかおそらく、偽装しないで済む時間を過ごしたい)という欲求なのに対し、後者は個人としての独自性を発見しそれを表現する事。ユングによると「一個の生物が有する生得的特質の最高度の表現」と定義しています。
孤独礼賛ではなく、自分に対して厳しく、つねに自己分析をする姿勢なのでょう。もう少しゆるく表現すると、本書記載のド・クィンシィの言葉のとおり「自分の知的能力を広げようとする人であれば、誰しも、自分の人生の柄・模様として孤独を配するぐらいのことはするはずだ。」ということ。
本書の言う孤独をすでに身をもって知っている者にはあまり真新しい内容ではないかもしれません。また、表面的に自分勝手に生きる事の言い訳や、自分の内なる欲求として他者との交流を必要としているのにも関わらず、自分を偽り、孤独でいる人の慰めにも、本書は役に立たないと思います。
悲しみが乾くまで
★★★★☆
監督はデンマーク人の女性、スサンネ・ビア。この女性監督さんは現時点での4作品ほどリリースしていると思いますが、全てが同じテーマ。同じテーマで何度も作品を作る。すると作品毎に手法や技術が向上し、作者にとってはより本来の意味での表現に。。。そして鑑賞する人にとってはより深い感動に変わっていく。絵画を描くアーティストや音楽家(作曲やプロデュースを自らする者を指す)と同じかもしれません。
テーマは、ずばり、男女の「愛における予期せぬ不幸」。それも生死という絶対的な不幸というか、運命というか、人間にコントロールできない最大の力を絡ませて描く愛。片方には必ず子供のいる家庭があり、今まで愛していた人とは逆の性格ともいえる人物に惹かれてしまう。ただの不倫ではすまされない特殊なシチュエィション。が、愛の行方の結末は暗示的にしか語られない。ある意味では現実的だが、特に実話に基づいた話ではないので登場人物達の思想や行動の善悪を提示するものではなく、象徴としての共感、もしくは擬似体験する事の感慨深さが主軸となるのだと思います。あと登場人物全員が正直で良い人である事も見逃せない。
その4作品とは、「しあわせな孤独」で荒削りにはじまり、「アフターウェディング」で過渡期(饒舌すぎ)。「ある愛の風景」では映画というよりもストーリーを追ったドラマとしてのパワーが強すぎ、というか、この時点でもまだ、技巧よりも表現したい事が溢れているように見えるのが凄い!
そして「Things what lost in the fire / 悲しみが乾くまで」。デンマーク国内制作の前3作とは異なり、はじめて英語によるハリウッド作品。以前より大きな視野になったからでしょうか、テーマは変わらず、しかし映像と音楽が圧倒的に前作までを凌ぐ素晴らしい作品です。そしてキャスティングが本当に良い。ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの主役二人が、もう、本当に凄いです。実力と才能ある 二人のとても重要な作品となるはず。そして、愛らしいちりちり頭の子供達や、優しいふとっちょの弟、不器用な隣人の弁護士、それぞれの性格設定までよく練られていると思う。クォリティ高い傑作です。早く次回作も作ってください。
そして「Things what lost in the fire / 悲しみが乾くまで」。デンマーク国内制作の前3作とは異なり、はじめて英語によるハリウッド作品。以前より大きな視野になったからでしょうか、テーマは変わらず、しかし映像と音楽が圧倒的に前作までを凌ぐ素晴らしい作品です。そしてキャスティングが本当に良い。ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの主役二人が、もう、本当に凄いです。実力と才能ある 二人のとても重要な作品となるはず。そして、愛らしいちりちり頭の子供達や、優しいふとっちょの弟、不器用な隣人の弁護士、それぞれの性格設定までよく練られていると思う。クォリティ高い傑作です。早く次回作も作ってください。
★★★☆☆
「オーシャンズ11,12,13」、「トラフィック」、「チェ」2部作と、いつの間にか超一流監督になったスティーヴン・ソダーバーグ監督のB級回帰ともいえる作品。が、少ない制作費ながら質感はA級。
話題の女優さんは特に違和感もなかったので(整形美人かつ本業のままの役という意味で)ソダーバーグ氏の狙いはうまくいっていると思います。それにしても、彼女がクールで自分自身をコントロールしているのに対して、彼女を買う男達、、、社会的地位があり、人の羨む家、車、そして家族をもっている男、つまり成功を手に入れた男達が、実は(だからこそ?)不完全で病んでいる事といったら。。。
ともあれ、会話のシーンが多い中、細かい演出にも目が離せない。レストランでのシーンや、ストリートミュージシャンの音楽の挿入のセンスもいい。
編集が細かく、音声と映像が異なる場面も多く、しかも時間軸があちこちに動くので、二回観てやっと納得できるシーンが多々あります。エンドロールの後にも映像あり。
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